2006年07月20日

ほどく〜遠く中東の空を思う

 またもや長々放置している奴である。
 まあ、こういうペースで書いてゆくのだろうこれからも(適当)。

 というのは、おいといて。

 インターネットというのは本当に有難いものである。
 単に日本の新聞だけ見ていた日には、イスラエルのどこにでもある普通の街に爆弾が落ちた、なんてことを、懇切丁寧には教えてくれないだろうから。

「アフラに爆弾が落ちた」
 
 かつて住んでいた場所から、バスで15分かそこら。
 現在もそこに己の友人達が住む。

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posted by 片帆 at 12:48| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月02日

ほどく〜Everybody Jam!/Scatman John

 スキャット:歌詞を伴わない歌唱。ジャズの定番唱法で、後にポップスにも伝播。

        **

 或る人から、Scatman John の『Everybody Jam!』を薦められた。
 結構毎度音楽の趣味の重なる人だったので、「こちらの主観なんだけど」とのちょっと遠慮がちな言葉よりも期待して聞いたのだけど。
 その期待以上であった。とりあえず己には。

 
 日本語を元にした曲が結構ある(Paa Pee Poo Pae Poなんて、もろに日本語が出てくるし)ことからも明らかに、この人は日本で1995年にばーんと売れて……以降は(少なくとも日本では)一発屋で終わり、1999年に癌で亡くなった人である。
 
 スキャットという言葉の意味を知らずに、己はこのアルバムを聴いた。

「この人の喉が楽器だ!」
 薦めてくれた人に、己はそう言った。


 この人、吃音者であったそうである。
 長く劣等感を持っていた、その原因が反対に「スキャット」に向いている。元々ジャズシンガーだった彼はそれを利用して立ち上がり、ファーストアルバムは全世界で300万枚売れたという(うち200万枚が日本で売れたらしい……ネットでの情報であるので良く判らないけど)。
 
 己が聞いているのは、その人のセカンドアルバム。
 色々な歌があるけれど、何よりその曲の一つ一つが、耳に底抜けに明るい。
 52歳で歌手として、CDデビュー。そして五年後に57歳でこの世を去る。

 留学していた時に、吃音のシンガーを中心としたドキュメンタリーを語学教室で見たことがある。強制収容所から全ての親族を喪って戻ってきた母親から生まれた彼は、自分の吃音を『母の受けた精神的な苦しみに原因がある』と言っていた。
 この人もインタビューではかなり酷い吃音だったが(その国の言語習得最中の己にわかったのだから相当である)、歌となると全くどもらなくなる。その違いに、ここまで顕著なのかと驚いたが。
 ただ、その人の曲は……その番組で紹介された曲は「トレブリンカ収容所」だったせいもあるけれど……哀しかった。

 その時の印象と、Scatman Johnの歌の印象が絡み合う。
 単純に比較など出来ない、けれどもハンデ(とみなされがちな点)にも関わらず、音楽という表現法を選び、それを成功させた人々。

 それでもこの二人は成功した人達で。
 成功しない人達もまた、この二人の後ろに、多分、いる。
 
 表現するということ。自分にそれだけの中身があるということ。
 そしてその表現を、他者を揺り動かすほどの力あるものとすること。


 底抜けに明るいその人の歌は、多分高速に乗ってアクセルを踏む時に似合う気がした。夕刻、まだ陽光が粒子のように周囲に漂う中を走るその時に。


 1995年頃に聴いたことがある人。上を向いて深呼吸をしたい人。
 お勧めのアルバムです。
posted by 片帆 at 21:55| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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